16日の日経平均株価は前週末比192円安と前週末の上昇幅(152円)を帳消しにした。一時1ドル=113円台まで上昇した円相場が重荷になったとの解説も聞かれたが、やや説得力を欠く。為替相場でも「日経平均が下げ幅を広げたのに合わせ、低リスク通貨である円が買われた」との解説が聞かれたからだ。短期筋を中心とした「円売り・日本株買い」のポジションをいったん解消しておこうという動きが実態かもしれない。

帝国経済興信所 国内部