中国税関総署は13日、3月の輸出と輸入を合わせた貿易総額が前年同月比13・8%減だったと発表した。輸出と輸入が、ともに振るわなかった。前年同月比でマイナスとなるのは2カ月ぶり。世界的に景気が悪化した影響で貿易が低迷し、20・5%減った2009年8月以来の下落率となった。

ことし1~3月の累計の貿易総額も前年同期比6・3%減で、年間で前年比6%増とする政府目標を大きく下回った。

3月の輸出は前年同月比15・0%減だった。労働者の賃金上昇などで生産コストがかさむようになり、中国の輸出産業の国際競争力が落ちていることが背景にある。輸入は12・7%減だった。中国経済の減速による内需の伸び悩みが足を引っ張った。輸入資源価格の下落も影響した。

1~3月の貿易総額を国・地域別に見ると、日本は11・4%減だった。(共同)